心疾患罹患犬が従来治療に比べ生存期間91%延長
2008年9月8日
「犬用慢性心不全薬ベトメディン(R)の大規模臨床試験『QUEST』の試験結果」発表
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社は、「犬用慢性心不全薬ベトメディン(R)の大規模臨床試験『QUEST』の試験結果」を発表した。
「犬用慢性心不全薬ベトメディン(R)の大規模臨床試験『QUEST』の試験結果」では、"Quality of Life and Extension of Srvival Time"(QUEST)と名付けられた、心疾患罹患犬を対象に犬用慢性心不全薬"ベトメディン(R)"によるうっ血性心不全治療の延命効果を示した試験が、犬の循環器領域で最大規模の臨床試験として実施されたことを報告。
31純血種210頭と、雑種50頭の心疾患罹患犬260例を対象に、ドイツやフランス、イタリア、スイスなど世界11カ国から循環器専門の獣医師32名が参加し実施された。
同試験で使用された"ベトメディン(R)"(ピモベンダン)は、ベーリンガーインゲルハイムが開発した"カルシウム感受性増強薬"に属す錠剤。ピモベンダンを主成分とし、強心作用及び血管拡張作用の2つを同時に示すことで慢性心不全に対して有効性を発揮することが特徴である。
試験の対象となった心疾患罹患犬の年齢中央値は10歳で、体重は中央値は9.2kg(5.0kg~20.0kg)。28の施設で行われた。
そして試験の結果、従来の僧帽弁閉鎖不全による慢性疾患罹患犬の治療に使用されてきたACE阻害剤である"ベナゼブリル群"と比較して生存期間が91%延長。試験開始から生存期間が従来の治療法に比べて2倍弱延長することが示された。
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「犬用慢性心不全薬ベトメディン(R)の大規模臨床試験『QUEST』の試験結果」 詳細
・ 日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
http://www.boehringer-ingelheim.co.jp/